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【絵本制作ツール】スキャナーの種類とおすすめのスキャナー



絵本を作るためには、「描いた絵に文章を付ける」「印刷して製本する」といった作業が必要になります。

紙に絵を描いた場合は、これらの作業をするために一度パソコンに絵を取り込む必要があります。

紙に描いた絵をパソコンに取り込むために使うのが「スキャナー」です。


「パソコンやスキャナーを使わずにすべてアナログで絵本を作る」というのもできなくはないですが、パソコンやスキャナーを使う方が楽に絵本を作ることができます。


本記事では、自作絵本を作ってみたいという人向けに「スキャナーの種類」「おすすめのスキャナー」について紹介します。

この記事は、こんな人に向けた記事です
  • 絵本を作りたい人
  • どんなスキャナーがいいのか迷っている人
  • 複合機はもっているけど、別にスキャナーが必要なのかわからない人





スキャナーは、紙にかいた「絵」や「文字」などをパソコンに取り込むために使用する機器です。

紙にかいたアナログの絵や文字を、デジタルの絵や文字に変換します。


デジタルのファイルとしては、「JPG」、「PNG」、「PDF」がよく使われるファイル形式です。

スキャナを使って取り込むと、これらのファイル形式のデータが作成されます。



スキャナがある生活


「絵」や「文字」などをパソコンに取り込みたいというとき、スキャナーが必要になります。

パソコンやスキャナーを使わずに自作絵本を作成することも可能ですが、加工・印刷することを考えると、パソコンやスキャナーは必須のツールです。

スキャナーを使わずにパソコンに「絵」や「文字」を取り込もうと思うと、スマートフォンのカメラで撮影するなどの方法はありますが、「きれいに取り込めない」といったようにうまくいかない場合もあります。

もし、スキャナーがあった場合は、「絵や文字をきれいに取り込むことができる」というメリットがあります。

スキャナーが手元にあった場合は、絵や文字をきれいに取り込むことができるので、ストレスなく作業ができるようになります。



スキャナの種類


スキャナーには、下記の4つのタイプがあります。

スキャナの種類
  • フラットベッド
  • シートフィード
  • ハンディ
  • オーバーヘッド


絵本制作におすすめなのは、「フラットベッド」タイプのスキャナーです。

フラットベッドタイプがおすすめの理由と、それぞれのスキャナーの特徴を紹介します。



フラットベッドスキャナー

フラットベッドスキャナーは、コピー機のようにガラス面に紙を置いて読み取るタイプのスキャナーです。

紙を固定でき、光も遮ることができるので、精度の高いスキャンができます。

また、厚みのあるものや、通常サイズの紙でなくてもスキャンできるのも魅力です。

フラットベッドスキャナーがおすすめな人
  • 絵(イラスト)や写真を読み取りたい人
  • 紙や本を傷つけずに読み取りたい人


精度高く読み取ることができるため、イラストや写真の読み取りに向いており、絵本制作にもおすすめです。

また、ガラス面に置いて読み取る方式なので、描いた絵を傷つけずに読み取ることができます。

これらの理由から、絵本制作におすすめなのはフラットベッドタイプのスキャナです。

シートフィードスキャナー (ドキュメントスキャナー)

シートフィードスキャナーは、プリンタのように紙を送り出しながら読み取るタイプのスキャナーです。

大量の紙を一度にスキャンーすることができます。

また、スキャンーのスピードは比較的はやいという特徴があります。

シートフィードスキャナーは、ドキュメントスキャナーとも呼ばれることがあります。

シートフィードスキャナーがおすすめな人
  • 大量の紙を一度にスキャンしたい人
  • すばやくスキャンしたい人


ハンディスキャナー

ハンディスキャナーは、本体を手で持って紙を読み取るタイプのスキャナーです。

小型なものが多く持ち運びしやすいのが最大の特徴です。

バー型以外にも、ペン型やマウス型のものもあります。

ハンディスキャナーがおすすめな人
  • 持ち運びしてスキャンしたい人
  • 省スペースでスキャナーを置きたい人


オーバーヘッドスキャナー

オーバーヘッドスキャナーは、セットした紙を上から撮影して読み取るタイプのスキャナーです。

非接触のため紙や本などを傷つけたり、折り目をつけたりすることなくスキャンできるのがメリットです。

また、立体物でもスキャンすることもできます。

オーバーヘッドスキャナーがおすすめな人
  • 紙や本を傷つけずにスキャンしたい人
  • 本をそのままスキャンしたい人



家庭用プリンタとスキャナーの違い


ここでは、家庭用プリンターとスキャナーの違いについて、説明します。

家庭用プリンターは、一般家庭向けの比較的安価なプリンタのことです。

家庭用プリンターには、「印刷機能」以外にも「コピー機能」、「スキャン機能」「FAX機能」などがついているものもあります。

家庭用プリンター(複合機)だけでも大丈夫?

最近の家庭用プリンター(複合機)には、スキャン機能が付いているものも多いです。

スキャン機能がついているのであれば、スキャナーは不要で、家庭用プリンター(複合機)だけでも大丈夫なのでしょうか?


家庭用プリンター(複合機)でも、絵や文字を読み取ることはできますが、次の2点を注意する必要があります。

  1. 家庭用のプリンター(複合機)は解像度(dpi)が低いものが多い
  2. 家庭用のプリンター(複合機)で高機能なものは価格が高い場合がある


家庭用のプリンター(複合機)は解像度(dpi)が低いものが多い

どのくらいきれいに(高精度に)絵や文字を読み取れるかは解像度(dpi)の高さが影響します。

家庭用プリンター(複合機)は、スキャナー単体のものに比べて解像度(dpi)が低いものが多いため注意が必要です。
※ 家庭用のプリンター(複合機)の中にも、解像度(dpi)が高いものもあります。

家庭用のプリンター(複合機)で高機能なものは価格が高い場合がある

家庭用のプリンター(複合機)でスキャナ機能がついているものは、他にも機能がついている場合があります。

「印刷」、「コピー機能」、「スキャン機能」、「その他の機能」がついている家庭用プリンター(複合機)は、スキャン機能のみのスキャナに比べて価格が高くなる場合があります。



もし、「プリンター(複合機)はすでにあるが解像度(dpi)が高いものがほしい」「印刷機能は不要」という場合は、スキャナーのみを購入するのがおすすめです。


プリンターについては、別の記事でも紹介しているので、そちらも参考ください。



スキャナーの解像度(dpi)について

スキャナーの解像度(dpi)について、説明します。


スキャンした文字や絵はデジタルデータに変換されます。

デジタルデータはドットの集合でできており、ドットの密度は解像度(dpi)という単位で表されます。

dpiは「Dot per Inch」の略で、1インチ(25.4mm)あたりにどれだけのドットが含まれているかを表したものです。

たとえば、1インチあたり10個のドットが並んでいる場合は10dpi、1インチあたり100個のドットが並んでいる場合は100dpiとなります。

解像度(dpi)の数値が高いほどよりきれいに取り込むことができます。



どのくらいの解像度がいいの?

解像度(dpi)によって、取り込む絵や文字のきれいさが変わることがわかりました。

では、絵本制作にはどのくらいの解像度(dpi)が必要なのでしょうか?


どのくらいの解像度(dpi)が必要なのか考えるために、実際に「紙」と「色鉛筆」を使って描いた絵をスキャナで取り込んでみたいと思います。


「紙」と「色鉛筆」を使って、トラの絵を描いてみました。
このトラの絵をスキャナで取り込んでみたいと思います。

今回は、100dpi、300dpi、600dpi、1200dpi、2400dpiの5つのパターンで取り込んでみます。



スキャナーを使って、絵を取り込んでみた結果

実際に取り込んでみると、次のような結果になりました。

比較の画像では、わかりやすいように目の部分を拡大して比較しています。

  • 100dpi
    すこしぼやけて見える。
    ぱっと見で画像の粗さがわかる。
  • 300dpi
    ぱっと見では画像の粗さはわからない。
    少し拡大すると、画像の粗さがわかる。
  • 600dpi
    元の絵に近い見た目。
    拡大すると、画像が少しぼやけて見える。
  • 1200dpi
    元絵とほぼ同じ見た目。
    少し拡大したくらいでは、画像の粗さはわからない。
  • 2400dpi
    元絵とほぼ同じ見た目。
    大きく拡大しないと画像の粗さがわからない。



100dpiは、ぱっと見で画像の粗さがわかります。

300dpiは、600dpiは、ぱっと見では画像の粗さはわからないですが、拡大すると画像の粗さがわかります。

1200dpiと2400dpiは、通常利用する範囲ではほとんど違いはありません。
拡大すると違いがわかりますが、絵本制作において違いがわかるほど拡大するという用途は少ないかと思います。




解像度における注意点

解像度が高い方が画像がきれいで良いと思いかもしれませんが、1点注意することがあります。

それは、「画像の容量」です。


パソコンに取り込んだ画像は、画像ごとに容量が異なります。

文字や絵の内容にもよるので一概にはいえませんが、基本的には解像度が高くなるほど容量も大きくなります。


容量が大きいと、「画像を開くのに時間がかかる」「パソコンの空き容量が足りなくなる」などの問題があります。


参考までに、今回取り込んだ絵の容量をまとめました。

解像度(dpi)が高くなるほど、容量が大きくなっていることがわかります。

2400dpiの画像の容量は、100dpiの画像の容量の約500倍になっています。

解像度(dpi)容量(MB)
100dpi0.2MB
300dpi2.1MB
600dpi7.7MB
1200dpi27.7MB
2400dpi96.6MB



絵本制作に必要な解像度は?

絵本制作には、どれくらいの解像度が必要なのでしょうか?

一般的には、300dpiくらいあれば良いと言われています。


ただ、絵本制作の場合は、「できるだけ元の絵(原画)に近づけたい」といった要望や、「取り込んだ後に拡大して印刷する」といったケースもあります。

通常は300dpiや600dpiでもよいかと思いますが、上記のような場合は解像度が高く読み取れるのが望ましいです。


このことを考えると、「1200dpi以上の解像度」があるのがおすすめです。


1200dpi以上の解像度で読み取りができるスキャナーであれば、300dpiや600dpiでも読み取ることができます。

解像度が高くなるほど容量が大きくなるという問題もあるため、「通常の文字や絵は300dpiや600dpiで読み取る」「きれいに読み取りしたい場合は1200dpi以上で読み取る」というように使い分けるのも良いかと思います。


おすすめのスキャナ


絵本制作に使用する場合は、絵や文字を読み込むのが主の用途となるため、「フラットベッドスキャナー」がおすすめです。

また、絵本制作には「1200dpi以上の解像度で読み取りできるスキャナー」がおすすめです。


ここでは、「フラットベッドスキャナー」かつ「1200dpi以上の解像度」のおすすめのスキャナーを紹介します。

スキャナーを選ぶ際のポイントは下記の3つです。

  • 解像度(dpi)
  • 最大用紙サイズ
  • 価格


上記3つのポイントごとに、おすすめのスキャナを紹介します。



【解像度(dpi)が高い】GT-X830


解像度(dpi)が高いスキャナーがほしい方におすすめなのは、EPSONの「GT-X830」です。

「GT-X830」は、6400dpiという高解像度でスキャンができます。
一般向けのスキャナーの中では、最高クラスの解像度です。

また、価格も3万円台と比較的お手頃なのも魅力です。

タイプフラットベッド
光学解像度6400dpi
最大用紙サイズA4
サイズ(幅x高さx奥行き)280 × 118 × 485mm
重さ4.1kg
価格※3万円台

※ 価格は、2023年2月時点でのAmazonでの販売価格を参考にしています。

【A3がスキャンできる】DS-G20000


最大用紙サイズが大きい(A3サイズ)スキャナーがほしい方におすすめなのは、EPSONの「DS-G20000」です。

「DS-G20000」は、最大A3サイズまでスキャンできるスキャナーです。

調べてみるとわかるのですが、A4サイズのスキャナーは数が多いですが、A3サイズのスキャナーはなかなかありません。
そんな中で「DS-G20000」は貴重なA3サイズがスキャンできるスキャナーです。

また、価格が高いのが少し難点ではありますが、最大用紙サイズが大きいスキャナーがほしい方にはおすすめです。

タイプフラットベッド
光学解像度2400dpi
最大用紙サイズA3
サイズ(幅x高さx奥行き)656 × 158 × 458mm
重さ14.3kg
価格※34万円台

※ 価格は、2023年2月時点でのAmazonでの販売価格を参考にしています。

【お手頃価格】CanoScan LiDE 400


お手頃な価格のスキャナがほしい方というコスパ重視の方におすすめなのは、CANONの「CanoScan LiDE 400」です。

「CanoScan LiDE 400」は、1万円以下で購入できるスキャナです。

また、価格が安いからといってスペックが低いかというとそんなこともなく、4800dpiという高解像でのスキャンも可能です。

「解像度もそれなりの解像度で大丈夫」、「最大用紙サイズもA4で十分」という方には、かなりおすすめのスキャナです。

タイプフラットベッド
光学解像度4800dpi
最大用紙サイズA4
サイズ(幅x高さx奥行き)250 × 42 × 367mm
重さ1.7kg
価格※1万円以下

※ 価格は、2023年2月時点でのAmazonでの販売価格を参考にしています。

まとめ

本記事では、自作絵本を作ってみたいという人向けに、絵本制作に使用するスキャナーについて紹介しました。


スキャナーにはいくつかの種類がある中で、絵本制作におすすめなのは「フラットベッドスキャナー」です。

また、絵本制作には「1200dpi以上の解像度で読み取りできるスキャナー」がおすすめです。

「フラットベッドスキャナー」かつ「1200dpi以上の解像度」の中で、おすすめのスキャナー3つを紹介しました。

  • 解像度(dpi)が高いおすすめスキャナー
    EPSONの「GT-X830」
  • 最大用紙サイズがA3のおすすめスキャナー
    EPSONの「DS-G20000」
  • お手頃な価格のおすすめスキャナー
    CANONの「CanoScan LiDE 400」



はじめて自作絵本を作る場合は、どのようにはじめたらよいのか、どんな道具が必要なのか、わからないことも多いかと思います。

本記事が、自作絵本を作りたいという人の参考になればうれしいです。


以上、「【絵本制作ツール】スキャナの種類とおすすめのスキャナー」でした。


                                                                   

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