絵本は、マンガや小説と違って決まったサイズがなく、いろいろなサイズがあります。
いろいろなサイズがあるけれど、「どんなサイズの絵本が多いのだろうか?」と疑問に思い、調べてみることにしました。
本記事では、市販されている絵本のサイズについて紹介します。
自作で絵本を作る際に、どんなサイズにしたらいいか悩むことがあります。
そんなときは、市販されている絵本のサイズや、お気に入りの絵本のサイズを参考にするのがおすすめです。
本記事の内容も参考になれば、うれしいです。
- 絵本のサイズについて知りたい人
- 絵本を作る際に、サイズについて悩んでいる人
- 絵本がすきな人
本記事で紹介しているサイズは、個人で計測した数値をもとに記載しています。
絵本内に記載の数値と異なる場合があります。
また、ある程度大まかな数値であることをご了承ください。
毎日、こどもが寝たあとに、部屋に散らかった絵本を本棚に戻します。
あるとき、ふと、本棚に入った絵本がバラバラなことに気づきました。
マンガや小説はきちんと並べられているのに、絵本の本棚を見るとバラバラに見えます。
「どうしてバラバラに見えるのか?」と思って、よくみてみるとマンガや小説と違い、絵本は本によってサイズが違っているのです。
手のひらに収まるくらいの小さな絵本から、図鑑のように大きな絵本まで、さまざなサイズがあります。
調べてみると、絵本には決まったサイズがなく、絵本によって縦横の長さが違うみたいです。
「どんなサイズの絵本が多いのだろうか?」とさらに疑問に思い、持っている絵本のサイズを調べてみることにしました。
絵本のサイズの測り方
本記事では、閉じた状態の絵本のサイズを測ります。
絵本は、閉じた状態で保管することが多いのと、市販の絵本に記載されているサイズも閉じた状態でのサイズが多いからです。
絵本の種類
本記事では、絵本を次の4パターンに分類します。
- 正方形
縦・横が同じ長さの絵本 - 縦長
縦が長い絵本 - 横長
横が長い絵本 - 特殊
マルなど特殊な形の絵本
縦横の長さがある程度近しいものは、正方形として分類します。
今回は、縦横の長さの差が2.0cm以下のものは、正方形とします。
絵本のサイズを調べてみた
分類が決まったところで、早速、持っている絵本のサイズを調べてみました。
今回は、約300冊の絵本のサイズを調べました。
絵本のサイズを調べてみた(種類別)
種類別に分けた場合の結果は、次のグラフ・表のようになりました。
種類 | 冊数 |
---|---|
正方形 | 148 |
縦長 | 124 |
横長 | 41 |
特殊 | 1 |
合計 | 314 |
一番多かったのは、正方形で148冊でした。
次に多かったのは、縦長で124冊でした。
横長は41冊で、特殊は1冊でした。
調べた結果、絵本のサイズは、正方形・縦長が多いことがわかりました。
絵本のサイズを調べてみた(サイズ別)
次に、もう少し詳しいサイズを調べてみたいと思います。
縦と横の長さを測ってみます。
結果は、次の表のようになりました。
全て記載するのは難しいので、冊数が多い上位のもののみ記載します。
種類 | 縦 × 横 | 冊数 |
---|---|---|
正方形 | 21cm × 21cm | 10 |
正方形 | 18cm × 18cm | 9 |
正方形 | 17.5cm × 17.5cm | 8 |
正方形 | 20cm × 21.5cm | 7 |
縦長 | 26.5cm × 21.5cm | 7 |
正方形 | 22cm × 22cm | 6 |
横長 | 22cm × 30.5cm | 6 |
正方形 | 17cm × 17cm | 5 |
正方形 | 23cm × 23cm | 5 |
正方形 | 25cm × 25cm | 5 |
縦長 | 26.5cm × 19.5cm | 5 |
縦長 | 30.5cm × 22cm | 5 |
… | … | … |
一番多かったのは、正方形の21cm × 21cmでした。
次に多かったのは、正方形の18cm × 18cmでした。
縦長では26.5cm × 21.5cmが多く、横長では22cm × 30.5cmが多いという結果でした。
正方形や縦長の絵本が多い理由
絵本のサイズを調べた結果、横長の絵本に比べて、正方形や縦長の絵本の方が多いことがわかりました。
正方形や縦長の絵本が多いのには、何か理由があるのでしょうか?
正方形や縦長の絵本が多いのは、正方形や縦長の方が縦の空間の広がりを表現しやすいからです。
たとえば、空や木を描く際に、縦の空間が広い方がより迫力のある絵を描くことができます。
絵本を開いた状態(見開きの状態)にすると、正方形や縦長の絵本でも横に長くなります。
横長の絵本の場合は、さらに横長になってしまいます。
横長の絵本の場合は、縦の空間が狭くなってしまうので、正方形や縦長よりも表現するのが難しいです。
このため、縦の空間の広がりを表現しやすい正方形や縦長の絵本が多くなっています。
今回調べた中で、最も大きかった絵本、最も小さかった絵本、特殊な絵本をそれぞれ紹介します。
大きな絵本
大きな絵本(縦幅が長い絵本)
- 31.5cm × 24cm
縦幅が最も長い絵本は、「アライバル」です。
サイズは、31.5cm × 24cmで、縦幅は30cmを超える大きな絵本です。
アライバルは、ページ数も多く100ページ以上ある超大作の絵本です。
旅人が不思議な街にやってきて、不思議な体験をするお話で、ショーン・タンさんの代表作の絵本です。
大きな絵本(横幅が長い絵本)
- 21.5cm × 30.0cm
横幅が最も長い絵本は、「はらぺこあおむし」です。
サイズは、21.5cm × 30.0cmで、横幅が30cmもある大きな絵本です。
はらぺこあおむしは、あおむしがいろんな食べ物を食べていくお話です。
エリック・カールさんの描くあおむしがかわいく、こどもたちにも人気のある絵本です。
小さな絵本
小さな絵本(縦幅が短い絵本)
- 12.5cm × 12.5cm
縦幅が最も短い絵本は、「どうぶつ」です。
サイズは、12.5cm × 12.5cmで、縦幅が12.5cmとコンパクトな絵本です。
どうぶつは、こぐまちゃんシリーズの中の1冊で、こぐまちゃんと、いろんな動物が出てくる絵本です。
小さな絵本(横幅が短い絵本)
- 13.5cm × 10.0cm
横幅が最も短い絵本は、「ミニ版 ごちゃまぜカメレオン」です。
サイズは、13.5cm × 10.0cmで、横幅が10.0cmと手のひらサイズの小さな絵本です。
ミニ版 ごちゃまぜカメレオンは、いろんな動物の一部をマネしていくお話です。
カメレオンや動物たちがかわいく、小さくても魅力的な1冊です。
特殊な絵本
マルの絵本
- 19.5cm × 19.5cm
特殊な形の絵本は、「あかちゃん」です。
サイズは、19.5cm × 19.5cmのマル型です。
どうやって作ったのかが気になる特徴的な形の絵本です。
本記事では紹介していませんが、通常の絵本を拡大した「ビッグサイズの絵本」もあります。
ビッグサイズの絵本の中には、1mを超える絵本もあって、とても迫力があります。
ビッグサイズの絵本については、下記の記事で詳しく紹介しています。
本記事では、市販されている絵本のサイズについて紹介しました。
絵本がすきな人だけでなく、絵本作りでどんなサイズにしたらいいか悩んでいる人にも参考になればうれしいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
以上、「【絵本情報】絵本ってどんなサイズ?~市販の絵本のサイズを調べてみた~」でした。
とても参考になりました。どうもありがとうございます。