■ くーちゃんとえほんのほんだな
■ 1
くーちゃんは
えほんのすきな ドラゴンです。
■ 2
やねのうえ や きのした。
ときには、
おそらの くもの ソファーに すわって、
えほんを よみます。
■ 3
えほんを よむのは たのしいな。
くーちゃんは、そう おもいました。
■ 4
でも、くーちゃんには なやみが ありました。
それは、もっているえほんが すくなくて、
いつも おなじえほん ばかりということです。
「もっと たくさん えほんを よみたいな。」
■ 5
そうだ!
にんげんの まちにいけば
もっといっぱい えほんが あるかも。
くーちゃんは、
さっそく まちに でかけました。
■ 6
くーちゃんは、
ほんの おみせのまえに きました。
でも、いきなり はいると
びっくり されちゃうかも。
くーちゃんは、
なかなか おみせのなかに
はいれずにいました。
■ 7
おみせのまえに たっていると
おとこのひとが おみせから でてきました。
おとこのひとは
なにかを おとしたみたいです。
なんだろう?
くーちゃんは、おとしものを ひろいました。
おとしものは サイフでした。
すでに、おとしたひとは いなくなっていたので、
くーちゃんは、サイフをもって あるきだしました。
くーちゃんは、はなが いいのです。
■ 8
サイフのにおいを たよりに
おうちを みつけました。
「たぶん、ここだ。」
■ 9
ドアがあいて、おとこのひとが でてきました。
おとこのひとは、
ドアのまえに たっていたのが
ドラゴン だったので びっくりしました。
■ 10
「これ!ほんの おみせのまえで ひろったの。」
どうやら こわいドラゴン ではなさそうです。
おとこのひとは、あんしんして いいました。
「とどけてくれて ありがとう。」
ほんやさんの まえにいた
りゆうをきいた おとこのひとは、
ドラゴンを いえのなかに
まねきいれました。
■ 11
いえのなかに はいった
くーちゃんは、おどきました。
そこには、おおきな ほんだな と
たくさんの えほん があったのです。
■ 12
「これ、ぜんぶ えほんですか?」
「そうだよ。」
「すごい!よんでも いいですか?」
「もちろん!どれでも じゆうによんで。」
くーちゃんは、
ある えほんをよんで わらったり、
またべつの えほんをよんで
ないたりしました。
■ 13
「それ、いいえほん だよね!」
えほんを よんでいると、
おとこのひとが はなしかけて きました。
ほかにも このえほんも おすすめだよ。
「がっきをひく ネコ のおはなし」
「ペンギン と おんなのこ のおはなし」
「かいだんをのぼるのが すきなおとこのこ のおはなし」
おとこのひとは、
たくさんの えほんを
しょうかいして くれました。
■ 14
たのしいじかんは
あっというまです。
いつのまにか そとは
くらくなり はじめていました。
くーちゃんは、
なごりおしそうに ききました。
「また、あそびにきても いいですか?」
「もちろん。
また、おすすめのえほん しょうかいするね。」
■ 15
かえりみち、
くーちゃんは、じぶんが しらない
おもしろい えほんが
まだまだ たくさん あるんだな
と おもって、なんだか たのしく なりました。
そういえば、
おとこのひとの なまえを きいてないや。
またこんど あそびに いったときに きこう。
と おもいました。
■ 絵本の作り方
■ 自作絵本