■ なんでかってにたべちゃうの
■ 1
あー おいしかった。ドラゴンが ケーキを たべおわったとき
うしろから おんなのこの こえがしました。
「たべちゃったの?」
うなづくと ドラゴンが しゃべるより さきに
おんなのこが おこって いいました。
「なんで かってに たべちゃうの!」
「つくえのうえに おいてあったら たべていいと おもうじゃないか。
わざとじゃないし、、、 ぼく わるくないもん」
うしろから おんなのこの こえがしました。
「たべちゃったの?」
うなづくと ドラゴンが しゃべるより さきに
おんなのこが おこって いいました。
「なんで かってに たべちゃうの!」
「つくえのうえに おいてあったら たべていいと おもうじゃないか。
わざとじゃないし、、、 ぼく わるくないもん」
■ 2
「ドラゴン きらい。かおも みたくない」
「ぼくだって きらいだ」
といって ドラゴンは いえをとびだしました。
「ぼくだって きらいだ」
といって ドラゴンは いえをとびだしました。
■ 3
ケンカしちゃった。
いきおいで いえを とびだしてきたけど
なんだか もどりにくいなー
でも ケーキたべたくらいで あんなに おこらなくてもいいじゃないか。
そうおもいながら あてもなく そらをとんでいました。
いきおいで いえを とびだしてきたけど
なんだか もどりにくいなー
でも ケーキたべたくらいで あんなに おこらなくてもいいじゃないか。
そうおもいながら あてもなく そらをとんでいました。
■ 4
そらをとんでいると トリさんに であいました。
「ねえねえ トリさん ぼく ケンカしちゃったんだ」
「それは たいへんだね。どうして ケンカしちゃったのか
かんがえたほうが いいね」と トリさんは いいました。
ドラゴンは ありがとう といって とんでいきました。
「ねえねえ トリさん ぼく ケンカしちゃったんだ」
「それは たいへんだね。どうして ケンカしちゃったのか
かんがえたほうが いいね」と トリさんは いいました。
ドラゴンは ありがとう といって とんでいきました。
■ 5
どうして ケンカしちゃったのかなと かんがえながら
あしもとのいしを なげていると
「あぶないじゃないか!」と こえがきこえました。
あしもとのいしを なげていると
「あぶないじゃないか!」と こえがきこえました。
■ 6
こえのしょうたいは サカナさんでした。
「ごめんなさい。かんがえごとしてて。
ぼく ケンカしちゃったんだけど
サカナさんは どうすればいいとおもう?」
「ちゃんと はなしをしたほうが いいとおもうよ」
と サカナさんは いいました。
ドラゴンは ありがとう といって みずうみをあとにしました。
「ごめんなさい。かんがえごとしてて。
ぼく ケンカしちゃったんだけど
サカナさんは どうすればいいとおもう?」
「ちゃんと はなしをしたほうが いいとおもうよ」
と サカナさんは いいました。
ドラゴンは ありがとう といって みずうみをあとにしました。
■ 7
まだ おこってるだろうし どうやって はなしをしようかなと
おもいながら もりのみちを あるいていました。
うつむきながら あるいていると
なにかに ぶつかりました。
おもいながら もりのみちを あるいていました。
うつむきながら あるいていると
なにかに ぶつかりました。
■ 8
みあげると おおきなクマさんが たっていて
「したをむいて あるくのは あぶないよ」と いいました。
「ごめんなさい。どうすれば なかなおりできるか かんがえてて、
クマさんは どうすれば いいとおもう?」
「いっしょに おいしいものを たべたら いいとおもうよ」
と クマさんは いいました。
ドラゴンは ありがとう といって
クマさんのよこを あるいていきました。
「したをむいて あるくのは あぶないよ」と いいました。
「ごめんなさい。どうすれば なかなおりできるか かんがえてて、
クマさんは どうすれば いいとおもう?」
「いっしょに おいしいものを たべたら いいとおもうよ」
と クマさんは いいました。
ドラゴンは ありがとう といって
クマさんのよこを あるいていきました。
■ 9
かんがえながら あるいていると とおくのおかまで きていました。
あめがふってきたので あまやどりをしていると チョウチョさんが
やってきて「わたしも あまやどりさせて」と いいました。
「チョウチョさんは ケンカしたとき どうやって なかなおりする?」
「どうして ケンカしたの?」と チョウチョさんは ききかえしました。
おんなのこのケーキをたべて ケンカしたことを はなしました。
チョウチョさんは はなしをきいて
「ごめんねっていう こどばも だいじだけど ちゃんと
きもちをこめて あやまることが たいせつなんだよ」と いいました。
どうやって あやまればいいかな
はやく なかなおりしたいなと おもい いっぱい かんがえました。
あめがふってきたので あまやどりをしていると チョウチョさんが
やってきて「わたしも あまやどりさせて」と いいました。
「チョウチョさんは ケンカしたとき どうやって なかなおりする?」
「どうして ケンカしたの?」と チョウチョさんは ききかえしました。
おんなのこのケーキをたべて ケンカしたことを はなしました。
チョウチョさんは はなしをきいて
「ごめんねっていう こどばも だいじだけど ちゃんと
きもちをこめて あやまることが たいせつなんだよ」と いいました。
どうやって あやまればいいかな
はやく なかなおりしたいなと おもい いっぱい かんがえました。
■ 10
しばらくして なにかを おもいついたように ありがとう といいました。
「なかなおり できるといいね」と チョウチョさんは いいました。
ドラゴンは もういちど ありがとう といって とんでいきました。
あめもやんで そらは ゆうやけいろに なっていました。
「なかなおり できるといいね」と チョウチョさんは いいました。
ドラゴンは もういちど ありがとう といって とんでいきました。
あめもやんで そらは ゆうやけいろに なっていました。
■ 11
かえりみち ドラゴンは ほしを たくさんひろって かえりました。
ほしを ひろいながら なかなおりできるといいなと おもいました。
ほしを ひろいながら なかなおりできるといいなと おもいました。
■ 12
いえのまえまで かえってきましたが
いえに はいることが できずにいました。
しばらくすると ドアがあいて おんなのこが でてきました。
いえに はいることが できずにいました。
しばらくすると ドアがあいて おんなのこが でてきました。
■ 13
「ケーキ かってにたべて ごめんなさい」
ドラゴンは こころから あやまりました。
ドラゴンは こころから あやまりました。
■ 14
「かえりが おそいから しんぱいしてたんだよ。
わたしのほうこそ おこってごめんね。
きらいっていうのも ほんとじゃないからね」
と おんなのこは いいました。
ドラゴンは それをきいて ほっとして えがおになりました。
それをみて おんなのこも えがおになりました。
わたしのほうこそ おこってごめんね。
きらいっていうのも ほんとじゃないからね」
と おんなのこは いいました。
ドラゴンは それをきいて ほっとして えがおになりました。
それをみて おんなのこも えがおになりました。
■ 15
「ドラゴンといっしょに ケーキたべたかったんだ。これからも よろしくね」
と おんなのこは いいました。
「もう かってに たべたりしないよ。おわびに ほしを とってきたんだ」
と ドラゴンは いいました。
おんなのこがつくったケーキも ドラゴンがとってきたほしも
どちらも とてもあまくて とても しあわせな あじがしました。
ドラゴンとおんなのこは とてもたのしいじかんを すごしました。
と おんなのこは いいました。
「もう かってに たべたりしないよ。おわびに ほしを とってきたんだ」
と ドラゴンは いいました。
おんなのこがつくったケーキも ドラゴンがとってきたほしも
どちらも とてもあまくて とても しあわせな あじがしました。
ドラゴンとおんなのこは とてもたのしいじかんを すごしました。
■ 自作絵本